【稲沢】昭和企画(本社稲沢市、榎本和男社長)は「第十一回ニュービジネス大賞」を
受賞することになり、十二日午後一時から東京の赤坂プリンスホテルで榎本社長が出席し表彰式
が行われる。
同賞は社団法人ニュービジネス協議会が毎年実施しているもの。画期的な
技術を持つか、社会に影響を与えるような独自のビジネスモデルを持つベンチャー企業を選び出し
表彰している。同社は建築積算ソフト会社から出発し、木材炭化装置「炭焼十字軍」など
の製品群を次々に開発、昨年10月にはインターネット上にパーチャル市場「炭市場」を立ち上げ
るなど積極経営を続けている。
「炭焼十字軍」は木材をスピーディに炭化、再利用できる
ため、建設廃材や間伐材の処理に悩む建設、木材業者の注目を集めている。「炭市場」は木炭、木
酢液などの売買をネット上で速やかに行い、公正な価格形成や安定供給を目指すもので、わが国で
初の試み。現在1日当たり40−70件の専門業者からのアクセスがある。ユーザ一が希望価格を
提示して製品の供給を依頼する「逆オ一クション」に似た機能もあり、「新しい市場として認知さ
れてきた」(榎本社長)という。今回の受賞は、このようなユニークな経営姿勢が評価さ
れたもの。榎本社長は「炭にこだわってきた長年の努力が報われ大変うれしい。産廃物を環境に負
担をかけず処理するためには、炭化するのが最も手っ取り早い」と話しており、同社では、これを
機に環境保全に役立つ炭の需要拡大に向け、さらに本腰を入れる。