◆管理者養成学校基礎コース合宿訓練参加報告書 (15.7.7) 第1班 山崎貴和

平成15年6月16日(1日目)
1.いかがお過ごしでしょうか?  本日1日目の訓練を受けたのは自分なのですが、まだまだ始まったばか
りで自分のことより会社の業務の方が心配です。また、自分の仕事の事でみんなに迷惑を掛けていないかも
気掛かりです。と、自分の方は1日終わった時点ではいたって元気です。社長の期待に応えるよう頑張って
行きます。
2.本日のメニュー  昨晩からの宿泊でしたが、昨日は特に厳しい注意もなく、お客様でした。今朝は6時
半に起きて7時より朝食、9時より約1km程歩いた所で、入校式を行いました。式の前に校歌の練習をし、
校歌斉唱と入校者各自が決意表明しました。自分は自分を律し、気配りもできる人間になるよう、最後まで
キチンと全力でやりぬきます!としました。なかなかOKがもらえず自分の事で手一杯で、目の前で有賀さ
んも決意表明していたのですが何を決意表明していたか覚えていません。式の後はまた1km歩いて戻り、
発声、十ヶ条暗記、セールスガラス、素読、1分間スピーチ、早書きの課題と、共感、行動力、礼儀のペー
パーテストがありました。大声を出すのは、人に向かって言うのでなければ嫌いなほうではないのですが。
覚えるのが苦手なので大変です。

6月17日(2日目)
1.いよいよ本番です  今日は朝から6時集合の体操訓練、昨日の合宿訓練参加報告書の清書と、一画一画
文字を丁寧に書く、訓練があり、食事や入浴もバタバタでした。しかも今までは鬼澤さんという講師助手の
方が自分たち1班を担当していましたが、朝食の後、講師が紹介され、木内先生という、それは厳しい先生
が担当につきました。発声の腹式呼吸の指導も厳しく、酸欠で手足がしびれるほどです。班友のみんなも顔
つきが変わってきました。いよいよ本番です。
2.本日のメニー  昨日に続いてですが、今日新しく増えたのは、先にあげた体操と、清書(これはわら半
紙に、ゆっくりと一画一画ていねいに人に見られて俺日本一と書くのと、この合宿訓練報告書をあせらずき
れいに清書する訓練です。)、また最寄の駅から自分の会社までの道順を、わかりやすく人に伝えるように、
口頭でしゃべる文章を考えまとめる道順訓練。40の質問というスピーチ訓練の1つ目、パンと牛乳につい
て(これは最近サラリーマンが駅等で朝食を取っている現状に対して、原因、対策、効果という問題解決の
流れで、結びは自分の会社のみんなに対して自分の言葉で感情を込めてスピーチするものです。)が新しく増
えたメニューで、自分も後で気づいたのですが、パンと牛乳についてのスピーチにあわせて、朝食に食パン
と牛乳が出ていました。体操は、雨が降ってきた事もあり早くきりあがってしまったので、まったく動けな
くなる程ではありませんでした。そのほかの訓練は昨日と同様に、行動力基本動作十ヶ条の暗記と、セール
ス鴉の歌唱、素読の朗読、1分間スピーチです。昨日は時間が無くなって途中書きになってしまいましたが、
素読は怒りの感情を込めて、管理者としての自分を戒める文章を読み上げる訓練です。ちなみに昨日の早書
きという、担当の読み上げた文章を、再現する訓練では合格を一つもらいました。この訓練は合格3つで課
題クリアとなります。1分間スピーチではまだまだ文章を頭の中で組み立てる力がなく合格できません。覚
える事が多くて大変です。喉もかれてきましたが今後もがんばって行きます。

6月18日(3日目)
1.自分改革  この合宿訓練に来てから早3日目まだまだ班友達の中でリーダーシップは発揮できませんが、
今までの自分では考えられないくらい、講師からの質問や班友に対して積極的に発言しています。そして今
朝の朝礼での訓練生スピーチにも臆して手が上げられなかった自分が、午後には、明日から始まる訓練審査
に当たって管理者養成基礎コース訓練生代表として宣誓をする役に手を上げ選ばれました。しかも手を上げ
たのは班の中で自分一人だけでした。大変な事をしたものだと思いましたが。なかなか得られない経験がで
きるチャンスだと思い何だかワクワクもしています。少しずつですが変わってきている自分を感じます。
2.本日のメニュー  昨日は、メニューと書くところがメニーとなってしまっていましたが、あながち間違
えただけでは無いようです。どんどん訓練項目が増えています。ベリーメニーです。昨日から来た木内先生
はやっぱり厳しいです。班友もビシビシ叱られています。増えた訓練はその講師を交えた討論、黙想しての
自己暗示訓練(これは、俺はできる、俺は強い、俺は勝つと部屋を暗くして、目を瞑ってだんだんと大きな
声で3回繰り返して唱える訓練)、また40の質問も次のスピーチテーマ時間厳守についてが増えました。ま
ったく耳が痛いテーマです。反省しながら取り組んでいます。そして、そんな訓練項目が増える中、もう明
日から訓練の審査が始まります。また、富士宮駅前でセールス鴉の歌唱もします。これも明日です。もう寝
る時間も訓練の事で頭が一杯です。しかし10時半消灯なので、10時半以降は声に出して覚える事もでき
ず、頭の中で暗証して覚えるのが睡眠薬代わりです。しかし悪い事に班友にいびきの酷い奴がいて早く寝な
いとなかなか寝付けなくなってしまいます。でも班友はみんなイイ奴ばかりで、快適にやっています。明日
は雨かも知れませんが、雨でも駅頭唱歌はスーツを着てやると聞いています。雨だけは勘弁して欲しいです。
体操があるので、晴れるのは明日だけでいいですが。こちらはあいかわらずバタバタしています。会社のほ
うは本当に自分の事で迷惑を掛けていないでしょうか。とにかくこちらで頑張ります。

6月19日(4日目)
1.身体が軽くなる?  今日で4日間の訓練が終わりました。雨のためになかなか外に出て活発に運動する
という事はないのですが、大声を出したり、移動の駆け足でお腹がすきます。まあ、その分御飯をおかわり
したりもしているので、体重は減りません。では何で身体が軽くなるのでしょう。こちらに来て2日目に白
い訓練服の前面に14個のリボンをつけたのですが、これは審査を受ける課題の個数と同じで、それぞれの
リボンに課題名が書いてあり、審査で合格をもらい課題をクリアすると一つずつ取ってもらえるのです。そ
して、昨日の報告にも挙げたとおり、今日から審査が始まりました。まだ始まったばかりですが、今日は2
個もリボンがなくなりました。発声と十ヶ条の暗記です。発声では完全に息を出し切るので頭に血が上り真
っ赤な顔になります。また酸欠で手足がしびれました。行動力基本動作十か条の暗記は昨日までの報告で、
内容には全然触れていませんが、どういった行動を取ることが、行動力がある人間といえるのか。社会人と
して命令に対してキチンと報告すること。指示の受け方にいたるまで書かれた物で、暗記力の悪い自分とし
ては、審査の終わった物は早く忘れて次の事を覚えたほうがいいのかも知れませんが。審査の終わった訓練
課題のシートは返却しないといけないので、この学んだ事を会社に持ち帰り、自分の血肉とし自分自身が行
動力のある人間になるためにも忘れるわけにはいきません。とにかく課題のリボンが2つも取れて体が少し
軽くなったような気がしたのです。まだまだクリアしなければいけない課題が12もありますが、この2つ
の課題のように頑張りぬいて、リボンとオサラバします。
2.本日のメニュー  本日のメニューは昨日書いた通り、駅頭唱歌と審査の開始です。訓練生宣誓は自分で
は頑張ったつもりですが、班友からは全然声が出てないと言われてしまいました。駅頭唱歌では、班友のみ
んなも、自分も、目の前を人が通ろうがお構いなしに、顔を真っ赤にして声をからして歌いました。また今
日始めてやった訓練に、散歩訓練がありましたが、質問への回答はしましたが、何の説明もまだなく、何の
ためかさっぱりわかりません。

6月20日(5日目)
1.自分の欠点  今日の1分間スピーチのテーマは前に座っている班友の欠点について、というものでした。
このテーマで、テーマで班友の田口さんは自分は普段やれていることも、いざ本番になると自信を無くし全
然ん出来なくなっている。もっと自信を持って審査に取り組んだほうがよい、と指摘してくれました。まさ
にその通りだと思います。自分でも普段やったり言ったりしている事と、肝心な所でやっていることが違う
とわかっているだけに、反省しきりです。どうしてポカミスをしたり。自身を持って堂々と出来ないのか悔
しいです。絶対に明日は審査に合格するように頑張ります。
2.思った通りはなかなか  昨日は審査初日からリボンが2個もとれて喜んでいたのに、今日はリボンが1
個取れてもなかなか喜べません。それはスピーチで、暗記は出来ていても審査で自信が無くなり全力でスピ
ーチする事が出来なかったり。また自分で苦手な課題だと思って積極的に取り組んでいる1分間スピーチで
も他の班友のようにうまく出来ず、自分でもどうしたらいいか分からなくなっているからです。パンと牛乳
についてのスピーチでも文は暗記できているはずなのに、審査では間違えないようにという事が気になって、
審査員に対して説得力のあるスピーチを聞かせることが出来ません。また1分間スピーチや問答でも幾つか
の話すポイントは思いつくのですが、どうしても筋の通った文章にまとめる事が出来ません。まだまだ頭が
100%回っていません。気合で声や身体を動かすだけでなく、全力で思考できるようになります。そうす
る事が目標を実現していくには必要だと感じています。頑張ります。
3.いきなりは無理  と言いたくなってしまったのが今日の体操の審査。雨でろくすっぽ訓練できていない
のに、いくらなんでも無理です。小中高とラジオ体操の機会も減って、今では全然覚えていません。それを
伴奏も何もなしです。もう一度覚え直しです。今まで習った体操より屈伸や前屈が数段ハードなので大変で
す。雨の日が多くこれからもちゃんと朝、体操が出来るのか不安に思っています。
4.明日あさっては  いよいよ夜間行進です。夜間行進の事を歌った歌の練習も始まりました。駅頭唱歌で
天気に恵まれた我々なので、夜間行進でもよいコンディションの天気になって欲しいと思います。また、な
んとその日は自分が班長です。まだ指揮官は決まっていませんがどうなるのか。

6月21日(6日目)
1.己を知って涙を流す  今日1分間スピーチがありました。テーマは自分の問題点と現状についてです。
このテーマに自分は、仕事適当にこなしているだけのまったくダメな社員で、仕事に取り組む姿勢も不真面
目でいいかげんである。入社して8年にもなり、実績を挙げて会社にも貢献しなければいけない立場である
にもかかわらず自分の給料も稼げていないような酷い有様で、社長からも劣悪言われるほどで情けない。こ
こを出るまでには、一人前の社会人として、自分に自信を持って仕事をキチンとこなせるようになると、涙
をこぼしてスピーチしました。スピーチの後各自の重点課題として、全力投球、自己責任、自己管理と書か
れた弱点克服バッジをもらいました。一日も早くこの課題をクリアするように頑張ります。

6月22日(7日目)
1.いよいよ出発  今から準備を整えて40km夜間行進に出発します。自分は伝達係です。はっきり言っ
て斥候に追いつくために走ったりするのでかなりしんどい係りだと思いますが、自分でも班の中でも若い方
の自分が伝達係をやらなければいけないと思っていました。13人1列の形で並びますが、3人の斥候がそ
れぞれ50m近く離れて歩くので、全長は150m以上にもなります。斥候へ指揮官の指示を伝えたり、本
隊の後ろのほうにいる副指揮官を呼んだりと指揮官の指示によって隊を前後に行き来しながら、40km歩
く事になります。最後までへたばることなく、キチンと最後まで全力でやり遂げます。みんな不安な気持ち
だと思いますが、班友みんなで力を合わせて完歩します。
2.昨日は宴会で団結  昨日は40km夜間行進の出発前夜という事で1班2班合同で、宴会が行われまし
た。みんなスピーチで自分をさらけ出して、また宴会でさらに団結力が上がったと思います。大きな仕事に
取り組むというときには一致団結して取り組まなければ成し得ないと感じています。今朝、班の集合写真が
出来てきました。きっとこの夜間行進を終えるともっと強い絆が出来るのだと思います。まだ分かりません
が一生付き合える仲間になれればいいなと思っています。
3.一歩進んで一歩さがる  先日はキチンと量が書けたこの報告書も今日はまた量を書く事が出来ません。
もっと頑張って考える力を身につけます。審査項目のうち一画一画ていねいにの清書と、パンと牛乳につい
てスピーチもクリアし、道順のスピーチもクリアしました。

6月23日(8日)
1.足が痛い  昨晩12時に40km夜間行進より帰りました。1日たった、今はかなり楽になりましたが、
帰り着いてから、今日朝までは、本当にまともに足が動かせないような有り様でした。30kmくらいまで
は自分はまだ足は動いていたのですが。30km越えて道に迷って長めの休憩の後、またずれが酷くなり、
まともに歩けなくなってしまったのです。もちろん筋肉痛はありますが、班友の大川さんが教えてくれた靴
下2枚履きのおかげで、足にまめが出来る事はありませんでした。
2.40kmの戦いに勝利した戦友達  今まで班友の事を詳しく書いていなかったので紹介します。名前の
順では、20代でビッグカメラ本社で時計等の仕入れ管理している秋保さん、同じ20代で群馬でスーパー
居酒屋などのをやっている先代社長の後を継ぐ予定の藤田さん、佐世保で船の塗装をしている森さん、高田
馬場で自分と同じ年でメガネドラッグの副店長の田口さん、福島で家庭の水廻りの部品を製造している清水
さん、四国池田から来ている低い声の上浦さん。東京築地で24時間営業のすし屋の副店長を勤めている中
田さん、50歳最年長で千葉柏の住建の所長をしている尾前さん、自動車のクラッチ板でほぼ独占企業の製
造グループリーダーの大川さん、建設足場屋さんの井上さん、医療用等の特殊繊維資材を作っている野口さ
ん、紅一点最年少22歳の田沢さんの13人です。入校時は他に二人いました。一人は訓練校に就職希望だ
ったらしいのですが、合わないからと1日目にして早々とやめていった鈴木さんと、やる気は十分だったの
ですが体操のたびに胸が苦しくて気分が悪くなるとドクターストップがかかって涙ながらに帰った青柳さん
です。簡単な紹介のつもりが、長くなったので次に、夜間行進でのそれぞれの役割を書きます。
3.それぞれの役割  今回班友の投票による選出で指揮官に選ばれたのは田口さんです。かれは接客業でし
ゃべりも明瞭で、パンと牛乳も真っ先に合格した頭の切れる賢い男です。夜間行進では指揮官を十分に勤め
上げました。最後の詰めで道に迷いましたが、道に迷って気力が尽きばらけそうになるみんなに、激を飛ば
しキチンと隊として全員を完歩させました。副指揮官に選ばれたのはいつも冷静な秋保さんです。かれも隊
の後方から年長者の方が遅れないようにプッシュし、道に迷った際には自ら身体を動かし、指揮官のよき相
談相手となり隊をまとめていました。他の班友は指揮官から役割を指名されました。若さと体力で斥候を任
され、その根性と持ち前の明るさ責任感でやりとおした、井上さん、野口さん、森さん。衛星班は年の差タ
ッグの尾前さんと藤田さんが、靭帯を伸ばしたり鼻血を出したりしながらも、休憩ごとにアメやエアサロン
パスをみんなに回したりゴミや吸殻を収集してくれました。いつも気合だとみんなに激を飛ばしている大川
さんが気合係。途中まではそれなりに声を出していましたが、途中からはかなりきついようでしたが、それ
でも遅れずについてきてくれました。殿は上浦さんが最後まで声を出して隊の崩れを整えてくれました。清
水さんは参謀でしたが、足を引きずりながらも田沢さんのリュックを最後まで持っていました。田沢さんは
タイムキーパーで休憩時間をみんなに教えてくれます。一番やばそうかなと思っていたのですが、最後まで
頑張って歩いてくれました。中田さんは旗持係りで、途中腹痛に襲われながらも自分に水を分けてくれたり
して最後まで歩きとおしました。

6月24日(9日目)
1.課題クリア  なかなか思うように話せず苦労していた1分間スピーチで、ようやく今日はうまく話す事
が出来ました。テーマは前にいる班友の長所についてだったのですが、40km夜間行進でのみんなの頑張
りを見ていたので困ることなく話す事が出来ました。大きく詰まることも無く、うまく組み立てて話せたと
思います。前にいたのは清水さんでしたが、彼は夜間行進のとき、歩き始めて2時間もたたないうちに指揮
官について歩くことが出来なくなってしまった田沢さんのリュックを真っ先に声をかけ自分の分と合わせて
二人分のリュックを背負って歩きました。田沢さんは昨日の報告書にも書いたとおりまだ若い女性の方です。
本当に優しく思いやりのある奴だと思いました。また彼は性格も明るく班のムードメーカーの中の一人で、
40km夜間行進でみんなが苦しいときも冗談を言ったりして気持ちを和ませてくれました。そして最も特
筆すべきは、今挙げたような事を、学校にたどり着くまで20km以上も足を引きずりながらも泣き言一つ
言わず、誰にも助けを借りずにやりとおしたその根性と芯の太さ、頑張りだと思ったので、それをそのまま
3つの長所として話したのです。次はテーマに救われる事無くスピーチできるように頑張ります。
2.電話報告できず  今日新しく加わった訓練に電話報告があります。これは自分が今おかれている現状、
つまり9日目の養成学校にいる自分の心境や変化、訓練内容等を会社にいる責任者に報告するという訓練で
す。と言っても、実際に会社に電話するのではなく、線のつながっていない受話器を持って会社に電話して
いるつもりで2分間スピーチするのです。この訓練では、自分も含めほとんどの班友が明るく元気よく報告
することが出来ませんでした。この訓練で合格したのは班友の中で一番気合が入っていて、みんなにも気合
を入れてくれている大川さんだけでした。さすがにみんなの第一印象が訓練校の鬼軍曹だと思われただけの
ことはあります。自分もこの課題をクリアし、卒業の日には元気よく成長した自分を報告できるよう頑張り
ます。
3.管理者とは  訓練の課題の中に素読と言うものがあります。これは「そどく」と読みます。管理者であ
る自分を戒めるために、または、その立場をはっきりと認識するために、怒りの感情を込めて読むのです。
部下の仲間入りをして、上司や会社を攻撃するような管理者は同情に値しない。それは無責任で卑劣である。
管理者は部下から批判される存在であるべきであると言う内容です。自分は、まだ本当に自分の事として納
得しきれていないからなのか、審査官に心を伝える事が出来ません。そんな中で先日夜間行進の指揮官をし
てくれた田口さんは本当に目を見張るような気合で、心にせまる素読を聞かせ全基礎コース訓練生の中で一
番最初にこの課題をクリアしました。自分も審査にいつも100%の力でぶつかっていくように、気が抜けた
りしないように気を付けます。

6月25日(10日目)
1.もう少し、後ちょっと  今日の40の質問のスピーチは、パンと牛乳についてをクリアして時間厳守の
意義についてになっているのですが、後ちょっとの所で、なかなか合格しません。練習では少し詰まるとこ
ろがあっても最後まで言えるのに、審査のときは、どうしても緊張して声が小さくなったり、次の言葉が出
てこなくなったりしてしまいます。自信を持って言えるように頑張ります。そして、もう一つのもう少し、
後ちょっとは今日でもう10日目で規定の13日間ももう残り3日しかないという事です。今の現状では残
り3日で卒業するのはかなり難しいと思いますが最後まで諦めず、頑張ります。
2.己に勝て、負けるな  電報ありがとうございました。本当に感激しています。弱い自分が身に染み付い
てしまっているので、すぐに自信をなくしたり、全力を出せなくなってしまう自分にとって。己に勝て、負
けるなという言葉は本当に必要な言葉です。この言葉を胸にあと数日間、己に負けないように、いや己に勝
って全ての課題をクリアして卒業します。今日の自己暗示訓練でも、俺はできる、俺は強い、俺は勝つ、に
加えて、己に勝つ!という言葉が増えていました。このこととの重要性が高い事を示していると思います。
3.感謝とは  今日の1分間スピーチのテーマは感謝でした。今ココにこうしているという事をいったい誰
に感謝しなければいいのか考えたとき、自分のために厳しく注意してくれたり叱ってくれる人にこそ感謝し
なければいけない人だと思いました。それは大金を出して送り出してくれた社長であり、会社のみんなであ
り、親、家族であり、学校にいた頃の先生や先輩たちであり、今ここにいる班友のみんなや講師の先生であ
ると思ったのです。自分はまだまだ学んでいかなければいけない小さな存在ですが、この感謝すべき人たち
に恩返ししていかなければいけないのです。
4.決意三ヵ条  今日最後の課題は、自分がここを卒業して、会社に帰って何をしていくか、三つ挙げるも
のです。これは後で社長にお渡しするものですが、今その内容を考えています。今考えているのは1、目標
と計画をキチンと持って業務に真剣に全力で取り組むという事、2、毎日行動と、予定が手にとるように解
る報告書を出すという事、3、折り目正しく、人の模範となるような人のなる事、の三つを考えています。
いったい自分がどこまでやれるかわかりませんが、この3つは自分の弱点克服バッヂの全力投球、自己責任、
自己管理全てが含まれた内容にするつもりです。楽しみにしていてください。もう少しですが頑張りとおし
ます。

6月26日(11日目)
1.考動力  今日は課題以外の講義について書きます。この学校では食事や、入浴、休憩の時間に至るまで
分刻みでスケジュールが決まっていますが。審査でびっしりな昼間の時間の中に講師を囲んでの講義の時間
があります。講義といってもただ聞くというのではなく、班員にいろいろと質問をして考えさせたり、意見
を分けてお互いに議論したりして、管理者として必要な知識や、考え方を勉強するものです。その中にはス
ピーチの柱となっている、現状、マイナス、原因、どうすれば、どんな効果、が問題解決の手法である事。
言いたい事を解りやすく相手に伝えるためには具体的に5W1Hを押さえて話す事、謝罪に当たっては、ま
ず自らの非をみとめ、謝罪し、それから賠償したり問題の解決に当たるという事と、社長がいつも言ってい
る内容も含まれています。その中に新たな仕事に取り掛かるときは、机の上をきれいに片付け、頭をリセッ
トして、まず計画を作り(Plan)、行動し(Do)、結果を確認見直しする(Check)することが仕事の流れであ
る。管理者の行動力は、考動力であるという話がありました。
2.管理者の条件と優秀な人材  今日の講義では、昨日に続いて管理者の条件についてでした。それは管理
者の5大任務とも呼ばれており、1、(社長の考えより)高い業績を上げること、2、部下を育成する事、3、
部門を強化拡大する事、4、社風を守り育て、強化していく事、5、より高い地位や任務をを担う事です。
部門を強化するためには、思想を統一し、共通の価値観を持って、リーダーを中心とした同志的結合が必要
であり、これを守り徹底するために厳しいタブー、規則が必要である、となっています。自分は社長を中心
に同志的結合は出来ているのではないかと思ったのですが。規則の厳守や、思想、価値観の統一はまだまだ
だと感じました。この点を自分自身で直していかなければいけないと思います。次に管理者になるべき優秀
な人材とはどんな人材か。1、仕事ができる、2、行動力に富む、3、深く考える、4、達成意欲が強い、
5、よき人間関係を作れる、6、コミュニケーション能力が高い、ということが挙げられました。この項目
を見てまず感じたことは、おべんちゃらではなく社長はこれら全ての能力を備えているという事です。また
コミュニケーションとは報(告)連(絡)相(談)打(ち合わせ)という話もありました。いつも会社で行
っている事です。それなのに自分はいったい何が出来ているのだろうか。せいぜい10日以上会社を離れて
も社訓の、ルールはクールに、友情はホットに、言い訳するな結果が全て、楽しさが原則、を忘れないで覚
えているぐらいだと思いました。自分も社長のような人間になる事を目指します。

6月27日(12日目)
1.今日でもう12日目  考えるまでも無いですが明日が予定の訓練最終日です。いろんな事を学びました。
管理者としての考え方、行動の仕方、自分の弱点等、また、それらを改善するために目標を立てることもで
す。基本事項としての礼儀挨拶、時間厳守についても厳しく教えられました。今でこそどう行動したら良い
か少しはわかるようになってきましたがまだまだ出来ていません。また学んだというより貴重な経験、感動
えを得たといえるのが、夜間行進や、駅頭唱歌、また日々の生活の中で得た班友たちとの団結力です。これ
は、たった13日間で、住んでいるところも職業も、年齢も違う他人でも、寝食を共にし全員が同じ目標の
ために全力で取り組んだ結果だと思います。
2.そして一番必要な事は  自分に必要なものは何か、それは何事も最後までやり遂げるための達成意欲で
す。それにはビジョンが必要です。現状、目の前にある事だけを見つめていてもしょうがありません。それ
をどうしたいのか、どういう自分になりたいのか、ならなければいけないか。また何の為にそうするのか。
そういた事は今までの自分はとてもあやふやなままでした。単に楽がしたいとか、そういうのは目標ではあ
りません。目標には期限が必要です。自分にとっての目標をはっきりさせる事が出来ました。
3.目標は  今日また感謝についてのスピーチがありました。先日のスピーチでは社長を含め多くの人に感
謝すると言う内容でしたが、その中で一番感謝しなければいけないのは誰か考えました。それは、やはり両
親です。まだ所帯をもっていいない自分にとって家族は親兄弟ですが。兄弟たちはいずれそれぞぞれの所帯
を持っていきます。両親は共に60を越えましたが今現在、他の兄弟とは暮らしておらず、年金や蓄えで、
病院で寝たきりの祖母の面倒も見ながら田舎で小さな畑で野菜などを作って暮らしています。自分をここま
で大きく育ててくれたのは紛れも無く両親のおかげであり、共働きで身を粉にして働きながら、私たち兄弟
を学校にも通わせてくれました。しっかり親の仕事をしてくれたと思います。しかし自分は両親に何をして
あげたでしょうか。元気でいるのは当たり前で、それ以上のことを何もしていません。実家に帰るたびにど
んどん背中が小さくなってゆく両親に今恩返ししなくていつ返せるのでしょうか。今の両親が本当に幸せを
感じているのか。この両親に恩返しし幸せにすることが今からの目標です。そのためには仕事に一生懸命に
取り組み、売上げを伸ばし業績を上げ、しっかり稼ぐ事です。もちろんこの学校に送り出してくれた社長に
もこの投資を何倍にも何十倍にもして返していきます。
4.決意  今日は明日が予定最終日という事でまた宴会がありました。各班で出し物をしたりして盛り上が
りましたが、最後の締めで全員が手をつないで地獄の友よを歌いました。みんな今はそれぞれ訓練、審査に
頑張っていますが、それぞれ帰るべき場所があり、会社や家庭で待ってくれている人のためにもこの学校で
得たものをしっかりと自分自身の物として持ち帰り、そこで業務や生き方に活かすためにこれからまたいっ
そう頑張っていくのです。これができなければ何にもなりません。これまでのいいかげんな自分に決別し、
心を入れ替えて頑張っていきます。
5.状況報告  明日が最終日だというのにまだまだ課題が山積です。明日卒業するのは難しいかも知れませ
んが最後まで諦めず全力で取り組みます。残りの課題は40の質問の最後、挨拶の効用についてのスピーチ
とセールス鴉、素読、合宿訓練参加報告書です。合宿訓練参加報告書はこの報告が最後になる事を祈るだけ
です。40の質問はまだ前の時間厳守の意義についてのスピーチをクリアしたばかりですが、残りの課題も
気合で押し通します。あと少しで戻りますので期待してお待ち下さい。

6月30日(15日目)
管理者養成基礎コース(13日+補講2日目午前)で修了しました。 
既に入校者の半分以上が卒業し1班の班員の残り人数も5人と少なくなり、朝一でとうとう1,2,3班で1部
屋に引越しとなりました。今日の午後には次の前泊組みが入ってくるからです。ただでさえ班員が当初の1/3
に減って寂しいのに、13日以上寝泊りした部屋を離れるという事はわびしさと共に何をこんなところにいつ
までもいるんだと言う悔しさにもつながりました。たった五人で最後の部屋の掃除をしました。手一杯です
が次の人のために引き出しなど丁寧に掃除しました。自分は昨日の段階で、午前中にセールスガラスをクリ
アしたために素読と40の質問だけになっていました。しかし残りのリボンが一つになっているもの優先で審
査がまわるのでなかなか順番がまわりませんでした。順番がまわったとしても取れなかったでしょうが。結
局昨日は素読が30点前後を行ったり来たりし40の質問の挨拶の効用についてのスピーチは28点どまりでし
た。そして今日は3班合同で点数の高い順に順番を回してもらえました。しかし3人目に入っても33点と合
格できず、2順目にしてようやく70点合格をもらいました。この勢いを借りてではないですが、次の素読の
審査も今までの審査員では全力で声を振り絞ってもなかなか合格させてもらえなかったのですが今回は自分
の前の人がもっと声を出しなさいと注意されていたのを見てチャンスだと思い精一杯大きな声で読んだら合
格させてもらえました。班友の藤田さん上浦さん中田さんと担当講師が不在のために代わりに色々指導して
くれた木村特別訓練生に報告し、残る卒業試験に挑みました。卒業試験は私の抱負についてのスピーチ5分
間です。昨日までは式典を行っていた部屋でやっていたのですが、今日は食堂でやりました。4人ほどが審
査官の前に座って自分の番になったらスピーチします。自分が審査会場に入った時は班友の尾前さんも座っ
ていました。彼は今朝すぐに40の質問に合格したはずなのに、二番目に合格した上浦さんが卒業試験に合格
して帰ってきているのにまだやっていたのです。自分も一度スピーチし、尾前さんが2度目にスピーチして
合格しました。なんと10回目という事です。最低3回はやり直しさせられるとは聞いていましたが正直俺は
大丈夫か?と思ってしまいました。そして一緒に順番待ちしていた人3人が全て入れ替わるまでスピーチし
5回目にしてようやく50点合格する事ができました。内容は今までできなかった事はどうでもいい、気合不
足、自分ではなく私だと言い直しをさせられ、毎回違う内容を話しましたが、結局決意三か条に沿ってスピ
ーチし時間の足らない部分を40km夜間行進で得た、集団の団結力が個人の行動力を何倍にもすること、団
員の気力が低下したときにこそ指揮官のリーダーシップの真価が問われるという事などを加えて、後は気合
となんとしても今日卒業すると言う、その思いで何とかなったのです。式典を終えると、残る二人の班友藤
田さんも中田さんもそれぞれセールスガラスとスピーチをクリアし後は卒験だけになっていました。きっと
午後には卒業しているでしょう。その二人を含め在校生に見送られました。帰りはこの一緒に午前中卒業し
た上浦さん、尾前さん、自分の三人で新富士まで行きそこで再び再開することを約束して別れました。まる
で浦島太郎状態で世間の情報から2週間も隔離されていた自分は新幹線の電光掲示板に流れるニュースを食
い入るように見て帰りました。大里駅についてから班で世話になって13日目で卒業して行った、田口さん野
口さん、大川さんに卒業の報告をしました。みんな大変喜んでくれました。石田さんに倉庫まで送ってもら
って自分の車を2週間ぶりに運転したのですが、バッテリーもちょっとへたれていてビックリしました。そ
して運転してもしばらく運転の感覚が戻らず、給油口のあけ方も忘れてしまっていました。昨日から風邪を
引いているのですが昨日今日は気合で何とか持たせていたのですがこちらに帰ってちょっと気合が抜けてし
まったようです。明日からは三か条に決意したとおり全力で頑張ります。以上

詳しくは下記までお問い合わせください。
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担当:石田保子
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