撫順市訪中記録

遼寧省 中国33省の一つで東北部に位置し、人口4200万人。

撫順市 北海道夕張市と同緯度に位置する。積雪量は30センチ、露天掘りとして中学の教科書に載った世界的に有名な炭坑がある町。露天掘りの大きさは巾6`、長さ20`で、現在は二つの山と一つの大きな池を造ったので利用法を日本に依頼している。人口240万人、1市3県で構成されている。市は中心部で、県は郊外にあたる。見渡す限り平野で町の中心部に川が流れている。主要産業は石炭・石油・金属などで、郊外できのこ栽培をしている。

人民政府 日本では県庁に当たる。21階建ての高層ビル。

党委員会 共産党で政策を立案する所で議会にあたる。

科学技術委員会 日本では県庁の商工部にあたる。

清原 清原満州自治県の中心部、満民族が52%、その他漢民族、朝鮮民族など。

きのこ 郊外にある清原満州自治県の主要産業。「きのこ栽培で豊かな生活を」がスローガンとなっている。

8月29日(火)

9時23分 ひかり 新大阪→特急はるか 関西空港着

お土産を買うのに苦労をした。漸く記念時計(五重塔)1個、こけし10個を購入した。

13時5分 中華北方航空で出発。(時差1時間)

14時20分到着。税関検査は早いもの勝。

14時40分 出口で出迎えの王暁光副主任を待つ。韓国便と同時着陸のため混雑しており約10分まった。王暁光副主任と孫経国運転手、呉さんの3人の出迎えだった。

高速道路で一路撫順市ホテルへ行った。

16時30分 早速歓迎会となり、撫順市科学技術委員会王愉主任、王副主任、王文明副主任、呉さん、孫経国運転手、王暁光副主任が出席で行われた。

18時30分 部屋へ移動し、雑談型式できのこ菌床システムについての質問が集中した。

電力量・電流量、電極の寿命、コスト(1m3)などを至急調査の依頼があった。

8月30日(水)

8時30分出発 清原満族自治県政府へ向かう。約2時間30分で到着。自治政府科学技術委員会主任李乃博と共産党県委員会でかいだんを行う。昼食後、約1時間30分できのこ栽培施設に到着。栽培施設はパイプハウスのようで木製棚に袋栽培で行っていた。外ではトウモロコシ畑の間で露地栽培をしていた。画期的システムで撫順市から科学技術賞を受賞したとのこと。夜、町を散歩した。

歓迎会は清原県人民政府副主任・県長封福高の主催で開催されました。

8月31日(木)

清原から審陽へ行き、故宮博物館を見学した。初代の故宮博物館でその後北京、台北に作られた。古いものが多く、規模は他の地域の方が大きい。

夕方、鞍山市郊外の温泉に移動し、ホテルに入った。温水プール付の中国としては最高級ホテルと感じた。プールに入り、あかすり、マッサージと信じられない待遇だった。

歓迎会は王副主任が開催してくれました。

9月1日(金)

鞍山市から撫順市へ移動した。午後2時から王愉主任との会談が予定されている。途中、パーキングエリアで茹で落花生を買ってくれ、食べた所食当たりとなった。昼食は高級イタリアレストランだったが食べることができず、王副主任と孫運転手のことを思うと断ることもできず辛かった。

昼食後、食当たりの薬を買ってきてくれました。

午後2時から撫順市人民政府で王主任との会談となった。

王主任「広葉樹に代わる菌床材料を王副主任が担当し、長年掛かったが見つけることができなかった。中国食品新聞を見てショックを受けた。この技術を導入したい。専門の担当は呉さんと紹介を受けた。」

呉さん「危機的状況なので技術移転を検討して欲しい」

榎本「科学技術委員会の情熱は十分理解できたので上原先生に相談して連絡したい」

歓迎会兼送別会は撫順市人民政府副市長孫忠成が開催してくれました。

9月2日(土)

朝、ホテルから撫順市内でお土産の買い物を案内してくれました。その後、審陽空港で2時間お付き合いをしてくれました。全日空の社員と日本語の会話をしたときにはなぜか安心しました。

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